サウンドカードの2枚挿し

  

サウンドカード2枚挿しコーナーへようこそ

 こちらでは、サウンドカードの複数枚同時使用の方法とメリットを比べる事ができます。複数のサウンドカードをお持ちの方にはお役に立てるはずです。

 
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複数のサウンドカードの同時使用

 
  サウンドカードの基本的機能の半分はサウンドチップによって決まります。 サウンドカードでどういった事をするのかによって、目的のチップが変わります。 DOSモードでの互換性に強いチップ、そうでないチップ。MIDI機能が優れたチップ、 3Dサウンドが優れたチップなど、様々なサウンドチップがある中でもその機能は それぞれ違った物です。もし、長所と短所が逆のチップがあったとすれば、 それらのチップのカードを2枚差しすれば、お互いの弱点を補い合って、 サウンドシステムはさらに向上するでしょう。たくさんのサウンドチップがありますが 同時に導入できる組み合わせというものは、ドライバやシステム資源の関係上 限られてきます。そんな中でも容易に導入でき、しかも力を発揮できる サウンドチップの組み合わせをご紹介していきましょう。

注意:このページで紹介する方法はWin9x上でvxdドライバを使用した場合のみ有効です。
WindowsXP,2000,MEでは同様の方法を適用できませんのでご注意ください。

 

  

1. YMF744 と CMI8738

  
  この組み合わせは、特に推奨できる組み合わせです。まず、YMF744の短所として、S/PDIF出力が48Khz固定であるということが上げられます。しかし、この欠点をCMI8738の44.1KhzのS/PDIF入出力が補います。かわって8738の欠点であるWAVEデバイスの同時使用不可とMIDI機能をYMF744の豊富な資源で補います。
 YMF744はDOS互換の面でも優れたチップですから、優先チップとしてYMF744を。デジタル入出力用の補助チップとしてCMI8738を、それぞれ導入する事で、かなり使いやすいデスクトップサウンドシステムを構築できます。どちらのチップもローエンド用のチップですから、安ければこれらのチップを搭載したカードをそれぞれ購入しても合計5000円程度となります。使用するIRQは2つで済みますので資源を有効活用できます。
 
   
 インストール時はCMI8738から、INFを以下の設定にして行います。そのあと744を導入しますが、こちらは特別な設定は必要無くデフォルトでもOKです。

   HKR,Config,DISLEGACY,1,1
   HKR,Config,DISMPU,1,1

   HKR,Config,DISJSTK,1,1

 なかよくCMI8738とYMF744が共存しています。どちらかといえば、リスクの少ない組み合わせであると言えます。どちらのチップのドライバも優れたアンインストーラを付属させている上、ドライバのINFファイルにもカスタマイズできる個所がたくさんあるので、同時使用させることは比較的容易です。特に、これから2枚挿しという、ビギナーの方に経験して頂きたい組み合わせです。CMI8738には、SXやLXといったデジタル出力不可のチップも出てきているので、その辺りには注意しましょう。CMI8738/PCI と CMI8738/PCI-6ch-MX ならデジタル出力が可能です。

  

2. Allegro(ES1989S) と CMI8738

  
  ゲームでの使用がメインで音にはあまりこだわらないけど、最近デジタル出力に惹かれてる・・・そんな方には、このAllegroとCMI8738のコンビネーションが理想的。ゲームからデスクトップにおけるサウンド全てをメインカードであるAllegroが引き受けて、DVDからのAC3デジタル出力や、MD録音用データの出力はセカンドカードであるCMI8738が担当します。MIDIについてはソフトシンセにするかAllegroで我慢するか、どちらにしてもあまりMIDIにはこだわらないという方には文句無しの組み合わせです。使用するIRQは2つですね。 
 
 
 1のときと同じように、インストール時はCMI8738から、INFを以下の設定にして行います。そのあとAllegroを導入しますが、こちらは特別な設定はせずにデフォルトでインストールします。

   HKR,Config,DISLEGACY,1,1
   HKR,Config,DISMPU,1,1

   HKR,Config,DISJSTK,1,1

 AllegroとCMI8738の組み合わせは、ローエンドチップを『2個1』させたことに意義があります。あまりに低価格なチップなので見逃しがちなこれらのカードでも、見方を変えれば組み立ての醍醐味を満喫できる材料になります。あえて低価格カードに夢を馳せるのも面白いでしょう。使いにくいサウンド環境になることは無いので、MIDIさえなんとかすれば常用できる組み合わせです。
  
  

3. YMF744 と CMI8738 と Allegro

  
  2の組み合わせに、MIDI音源用のYMF744を追加した『3個1』のサウンド環境です。主な特徴は2と同じですから、システム資産の面からもあまり能率が良いとは思えませんが、どうしてもMIDI音源機能を追加したいという場合であれば、これはマシンの安定性という面で、ある意味間違った選択ではないでしょう。この場合は、レガシーを簡単に無効に出来るCMI8738とYMF744が補助チップとなり、Allegroがメインチップとなります。レガシーデバイスは全てAllegroのものを使用することになります。YMF744もCMI8738も、非常に相性の良い組み合わせである上に扱いが楽なので、補助チップとしては申し分無いでしょう。デジタル出力はCMI8738、MIDIはYMF744という位置付けですね。なかなかにリスクの少ない3枚挿しです。
 
    
 インストール時はCMI8738から、INFを以下の設定にして行います。
 
    HKR,Config,DISLEGACY,1,1
    HKR,Config,DISMPU,1,1

    HKR,Config,DISJSTK,1,1
 
 そのあと744を導入しますが、こちらは以下のようにinfを変更してレガシーデバイスを無効にします。
 
    HKLM,SOFTWARE\YAMAHA\Driver\YMF724,LoadLegacy, 1,00
    HKLM,SOFTWARE\YAMAHA\Driver\YMF724,LoadGamePort, 1,00
 
 
 最後にAllegroを導入しますが、ここでAllegroはデフォルトの状態でインストールします。

 この3枚挿しですが、CMI8738とYMF744のおかげでかなり安定しています。有効性については若干疑問が残りますが、YMF744で一枚、CMI8738で一枚、Allegroで一枚、貴方のお気に入りのカードを導入すれば、かなりのこだわりを明確に表現することが出来ますし、満足度も高まります。3枚挿しのビギナーも、この組み合わせをステップにして、さらなる複数枚挿しの学習とすることができるでしょう。

  

4. 4枚挿しを実現し、目的を達成する。
YMF744 CMI8738 Allegro EMU10KI

  
  『4個1』でありながら、それぞれが無理をして独立しているこの組み合わせは、まず通常の用途では使用しません。サウンドカードを多く保持しておられ、なおかつそれぞれについて必要な理由があった上で導入を余儀なくされた場合に限ります。この組み合わせの場合に注意しなければならないのは、ジョイスティックデバイスをひとつのみにすることです。
 
 
 インストール時はCMI8738から、INFを以下の設定にして行います。
 
   HKR,Config,DISLEGACY,1,1
   HKR,Config,DISMPU,1,1

   HKR,Config,DISJSTK,1,1
 
 
 そのあと744を導入しますが、こちらは以下のようにinfを変更してジョイスティックデバイスを無効にします。

   HKLM,SOFTWARE\YAMAHA\Driver\YMF724,LoadGamePort, 1,00
 
  
 EMU10K1(SB512)では CTMISC.INF の中の以下部分を完全削除、ジョイステックを『不明なデバイス』として認識させます。
 
   %*CTL7009.DeviceDesc%=CTL7009_Device,VIRTUAL\*CTL7009
   %*PCIJOY.DeviceDesc%=PCI8010J_Device,PCI\VEN_1102&DEV_7002&SUBSYS_00201102 
   %*MSJSTICK.DeviceDesc%=CTL7010_Device,VIRTUAL\*CTL7010
 
 
 最後にAllegroを導入しますが、ここでAllegroはデフォルトの状態でインストールします。
  

 不明なデバイスとして認識させることで、デバイス情報もリソースもない、ただの文字列としてデバイスが表示されます。削除したわけではないので、起動時に何度もinfファイルが読み込まれることもありません。見た目がよくありませんが、完全にデバイスを凍結させるにはこれが1番簡単な方法なのです。これはサウンドカードの複数枚挿しには良く使う手法であり、複数枚挿しをされる方は是非覚えておきたいところです。限りあるIRQを大切にしながら、問題のない複数枚挿しを実現することは、サウンドカード使用者の義務でもあります。問題のないリソースの割り当てを行わなければならない上、infファイルを執拗に編集する必要がありますので、ビギナーには絶対に向かないですね。かなりサウンドカードを使いこなしている方が、苦肉の策として実施することがあるくらいの特異な組み合わせです。

  

5. ESSが軸の6枚挿し
YMF744 CMI8738/PCI Allegro EMU10K1 AU8830 CT2518

  
 
サウンドカードの複数枚挿しには色々なハードルがありますが、その中でも特に気を使わなければならないのが、ドライバの相性です。色々なチップを載せたカードを導入する場合には、見た目の楽しさや物珍しさが優先されがちですが、そもそもここまで来ると『見た目』よりも『インストールの無事終了』が第一原則です。その為には、導入する全てのチップについてある程度の知識が必要で、その上で一番動作条件がシビアなチップを選んで軸とする、軸カード手法をとります。こうすることで自ずと他のカードのインストールの順番も決められます。ESS系はQA3D.dllを使用するドライバと共存できませんから、ESSを使用した時点で一番条件がシビアなESSが軸になります。ESSを選ぶことで、QA3D.dllを使用するTrident4DWAVE系、FortemediaFM801系が使用できなくなり、強くレガシーを要求するECTIVAも使用不可能です。そこで、CT2518系のSB128D、又はVIBRA128と、AU8830を視野に入れてみます。ESSを使用するという貴方の強い意思を尊重するなら、目的は以下の手順で達成されます。
 
 
   
 インストール時はCMI8738から、INFを以下の設定にして行います。
 
   HKR,Config,DISLEGACY,1,1
   HKR,Config,DISMPU,1,1

   HKR,Config,DISJSTK,1,1
 
 
 そのあと744を導入しますが、こちらは以下のようにinfを変更してレガシーデバイスを無効にします。

    HKLM,SOFTWARE\YAMAHA\Driver\YMF724,LoadLegacy, 1,00
    HKLM,SOFTWARE\YAMAHA\Driver\YMF724,LoadGamePort, 1,00
 
  
 次はCT2518ですが、これは通常のデフォルトinfでインストールします。そしてインストールが完了したら、システムのデバイスプロパティにあるsetting項目を開き、レガシーとジョイスティクのチェックを外して無効にします。
 
 
 EMU10K1(SB512)では CTMISC.INF の中の以下部分を完全削除、ジョイステックを『不明なデバイス』として認識させます。
 
   %*CTL7009.DeviceDesc%=CTL7009_Device,VIRTUAL\*CTL7009
   %*PCIJOY.DeviceDesc%=PCI8010J_Device,PCI\VEN_1102&DEV_7002&SUBSYS_00201102 
   %*MSJSTICK.DeviceDesc%=CTL7010_Device,VIRTUAL\*CTL7010
 
 
 AU8830は、マスターでないPCIバスにインストールすれば通常のインストールでもレガシーとジョイスティックが無効になりますので、この特性を利用して、マスターではないPCIから通常のinfでインストールします。
 
 最後にAllegroを導入します。ここでのAllegroはデフォルトinf状態でインストールします。 
 

 かなり苦労して、時間をかけてインストールしましたが、不明なデバイスが出来る上AU8830のWavetableコネクタが使用できないという条件もあって、満足とは言えません。しかしながらPCIバスがフルスロット サウンドカードで埋まるという状態は一見の価値ありですし、その発熱量たるや冗談が通じなかった!と感じるほどですの。これら色々なカードのダウンローダブルMIDIを聞き比べる時くらいしか、使い道のない組み合わせですから、よほどのことがない限り実施することはないでしょう。6枚挿しといってもESSが軸ですし、まだ自由度は低いほうで、あえてチャレンジする必要はありません。・・・ああ、これでPC内部の熱は2度は確実に上がるでしょう。クロックアップしているマシンなどでは絶対にやってはいけない事です。

  

6. YMF724 と ALS4000

  
  SoundBlaster16互換をPCIで実現するために、特に格安なカード2枚で環境を整えるとすればこの組み合わせとなるでしょう。非AC'97ではあるけれど、レガシーが素直なALS4000、とにかくメジャーで安くて良い音のYMF724の組み合わせです。ALS4000カードのラインアウトをYMF724カードのラインインに接続して、全ての出力をYMF724カードの出力から得るという『中継カード増設』の手法を使います。メインとなるのはALS4000ですが、ALS4000に良いカードが無いので、音を聞くのは中継カードとしてアンプの役割を果たすYMF724カードとなる訳です。
 
 インストールはまずYMF724から、infを以下に変更してインストールします。YMF744と同じく、これでレガシーとジョイスティックが無効になります。後はALS4000をデフォルトのinf状態でインストールします。これで格安カードコンビの、レガシー強化システムが整いました。
 
 
    HKLM,SOFTWARE\YAMAHA\Driver\YMF724,LoadLegacy, 1,00
    HKLM,SOFTWARE\YAMAHA\Driver\YMF724,LoadGamePort, 1,00
  

 ここで重要なのは、YMF724が音を聞くためだけにインストールされているということです。MIDIもレガシーも全てYMF724側のカードから鑑賞することで、ストレスが無くなるという訳。お勧めできるところまで行きませんが、あえてALS4000だけを持っているという場合であれば、視野に入れても良い選択ではあります。とにかく低コストですから、大きく後悔することもありませんし、簡単に導入できますから、2枚挿しの練習に一度チャレンジしてみるというのもよいかもしれませんね。『中継カード増設』手法を理解するのにも好材料です。補助チップ側からしか音を出さない環境というのも、時には理想となることがあるのですね。

  

7. YMF744 と CS4280

  
  この組み合わせは、何があってもCS4280と別れたくないとおっしゃる方の為の組み合わせです。今とってもCOOLな744のカードへのアップグレードをしたけれど、着つつ慣れにし4280はカキツバタより最高!とか感じていて、このまま押し入れや箱やプールポイントに入れてしまうのは可哀相・・・そう思われている方への妥協策です。全く推奨しないのはいわずもがな、こんなことをして、ただで済むとは思わないでくださいの。
 
テーマは、
『いつも君がいたデバイスマネージャ』

 
です。CS4280を使用しながら744を問題なく使用可能にすることに最大限の努力が費やされています。CS4280はPCIオーディオデバイスのみを使用可にして、ゲームポートやレガシーや仮想401などはバッサリ無効。とにかく744の邪魔をしないようにCS4280の機能は制限されていて、ただwaveを鳴らせるためだけのデバイスと化しています・・・。
 インストール時はCS4280から、INFの以下の内容を削除してインストールします。危険極まりないので、なさるなら、おもちゃPCでやってください。でもちゃんと744の邪魔はしていないようです。これでもIRQは2個使用していますの。

%CS4610VirtualMPU401%=Virtual401_Device,
 CS4610\VIRTUAL_401
%CS4610Joystick%=Joystick_Device, CS4610
 \JOYSTICK
%CS4610Blaster%=Blaster_Device, CS4610
 \BLASTER
と、これらでリンクされているセッションを削除します。ゲームデバイスが認識されず、不明なデバイスが2つ出れば成功。あとは744を標準設定でインストールします。

744-4280.gif (10705 バイト)

 ハード情報そのものをinfから抹消するので、WIN98には 『不明なデバイス』 と判断され、ゲームデバイスとジョイスティックは不明デバイスとして完全無効となります。そのためリソースなどのシステム資源は一切使わないのです。なんといっても意義は、デバイスマネージャにCRYSTALというアクセサリーをつけること、これに尽きます。大好きな4280がいつも一緒♪。でもIRQはパクられてるのね(泣)・・・。欠点を補うどころか、アクセサリーとして使用されているので、実用性は全く無し。でも、実のところCS4280のデバイス名はオーディオアクセラレーターなので、気分的にサウンドの処理もアクセラレートされているかもしれませんね。保証対象外は当然でしょうの。というわけで、かなりリスクの高い飾り付けです。本当のファンだけのお楽しみといえます。レジストリをいじれば、愛着のわく名前をつけられるかも!?

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